エッセイマンガ専門書店

エッセイ漫画(コミックエッセイ)の架空専門書店です。ひたすらにエッセイ漫画を読み続ける店主(歴25年)のおすすめ本だけ紹介しています。

しょうゆさしの食いしん本スペシャル/おすすめエッセイマンガ(コミックエッセイ)

 

しょうゆさしの食いしん本スペシャ

しょうゆさしの食いしん本スペシャル【電子版特典付き】 (トーチコミックス)

しょうゆさしの食いしん本スペシャル【電子版特典付き】 (トーチコミックス)

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『大きい犬』でお馴染み・スケラッコさんの自炊や外食について書かれたコミックエッセイ。

みっっっっちり料理のことが書かれていて、しょうゆさしさん(=スケラッコさん)がとにかくおいしそうに食べる。しょうゆさしなのに、なぜかおいしそうなのはなぜだろうね??
鼻水とか涙流しながら食べる最近の描写が苦手なんだけど、この本はしょうゆさしが食べるので、「うん、食べてるね!」と清々しくなれるのがいい。うん、食べてるね!

料理そのものの描写がうまいので、そこもおいしそうポイント。料理漫画でありがちな「細かく書いてあって写真みたいだけど、おいしくはなさそう!」ということがなく、人間がおいしさを感じる感覚をわかってる気がする。

あと「あーそういうこと!」みたいな小ネタが多くて、気を抜いた瞬間に笑わせにかかってくる。ほぼカラーでボリューム盛りだくさんなのに、この金額でいいのか?と不安になる。大丈夫でしょうか?

その「おこだわり」、俺にもくれよ!!/おすすめエッセイマンガ(コミックエッセイ)

 

その「おこだわり」、俺にもくれよ!!

その「おこだわり」、俺にもくれよ!!(1) (モーニングコミックス)

その「おこだわり」、俺にもくれよ!!(1) (モーニングコミックス)

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赤羽でお馴染み・清野とおるさんの、おこだわり人に話を聞いたコミックエッセイ。

何かにこだわっている人の話を聞く、という現代社会のオタクと聞き手みたいな本。帰宅の仕方・日常の過ごし方まで取り扱い範囲がとにかく広くて、特に食に関するおこだわりはマジでお試し不可避(コンソメパンチにハマった人の話とか)。絶対にやりたくなる。次の日出かける準備しといた方がいい。

あと身近ですぐできるのもいい。読んだ後コンビニ・スーパーに行けば大抵試せる。取り扱いがなくて店のハシゴをすることもあるので、次の日はオールあけとけ!

手塚治虫アシスタントの食卓/おすすめエッセイマンガ(コミックエッセイ)

 

手塚治虫アシスタントの食卓

手塚治虫アシスタントの食卓 (ぶんか社グルメコミックス)

手塚治虫アシスタントの食卓 (ぶんか社グルメコミックス)

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堀田あきお&かよさんの、手塚治虫さんのアシスタントをしていた時の話。

「食卓」とタイトルが付いているけど、グルメ漫画として括るよりは漫画家の漫画として括った方がしっくりくる。というかグルメをなぜ匂わせたのか……グルメなくとも普通にエピソードおもしろいんだが?

ちょっと昔の話だと思うんだけど、なぜか感情移入しちゃうので、自分は堀田さんの友達で、「いま働いてる手塚先生の事務所が大変でさ~」と喫茶店で話を聞いているかのような没入感がある。そっかー、それは大変だねー。あっコーヒーのおかわりお願いしまーす。

絵が少年漫画調なので、すっきり読みやすい。ギャグ漫画が好きなら読んでみよう!

薔薇はシュラバで生まれる/おすすめエッセイマンガ(コミックエッセイ)

 

薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―

薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―

薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―

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笹生那実さんが漫画家アシスタントをしていた時の話。

ガラスの仮面』の美内すずえさんのアシスタントをしていただけあって、絵が非常にキレイ。なんていうか、絵を見ただけで「オーホッホッホッ」とか聞こえてきそうなあの絵。たぶんアナログで描いてるんだろうけど、その感じがやっぱいいよね。老人会と言われようとも、アナログにはアナログのよさがあるのでなぁ!

笹生さんはいろんな漫画家のアシスタントをしていたそうで、話のバリエーションが豊富なのもおもしろポイント。でもどの漫画家さんの話でも共通してるのは、あの頃の少女漫画って体育会系なんだってこと……令和でよかったーーー!!!

ときめきまんが道/おすすめエッセイマンガ(コミックエッセイ)

 

ときめきまんが道池野恋40周年本

ときめきまんが道 ―池野恋40周年本― 上 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

ときめきまんが道 ―池野恋40周年本― 上 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

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ときめきトゥナイト』でお馴染み・池野恋さんの漫画家についての話。

ときめきトゥナイト』といえばりぼん読者が夢中になって読んだ、少女漫画の金字塔。あの頃のりぼんってなんか異常にオシャレ感あったよね?私が子どもだったから?もしくは一条ゆかりブイブイ言わせてた頃だから?

何にせよ、あのおしゃれマンガ『ときめきトゥナイト』の作者さんは、その頃の我々よろしくとっても素朴な人だったという本。えっ親近感……トゥクン……。

 

世界で一番寒い街に行ってきた/おすすめエッセイマンガ(コミックエッセイ)

 

世界で一番寒い街に行ってきた: ベルホヤンスク旅行記

完全版 世界で一番寒い街に行ってきた ベルホヤンスク旅行記

完全版 世界で一番寒い街に行ってきた ベルホヤンスク旅行記

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まえだなをこさんが、世界で一番寒いと言われる「ベルホヤンスク」に行く話。

ただの旅行記かっていうとちょっと違う。そもそも行き方から定石とは外れていて、現地で案内してくれそうな人をFacebook上で探したりする(そんなんできるんだ)。

まえださんはじめ、一緒に旅行へ行く人の受け取り方もちょっとイレギュラー。淡々としているけど味が濃く、しかもkindle向けに作られているっぽいのも新鮮。エッセイマンガにも新時代来たり……!など感動に浸れる、ヤバいエッセイマンガ愛好家にはたまらない本。

旅のオチが見つからない/おすすめエッセイマンガ(コミックエッセイ)

 

旅のオチが見つからない おひとりさまのズタボロ世界一周!

旅のオチが見つからない おひとりさまのズタボロ世界一周! (コミックエッセイ)

旅のオチが見つからない おひとりさまのズタボロ世界一周! (コミックエッセイ)

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低橋さんが世界一周したときの話。

「自分を鳥に擬人化してるし、最近よくある中身・オチ弱めのエッセイマンガか~?」とは読み始めた頃の私談。読み終わったときの私は「あぁ……なかなかいいものを読みましたなぁ……」

バックパッカーズハイというか、「どんどん旅行のテンションが上がって日本じゃ考えられないことが起こる」、旅行エッセイらしい本。絵もゆるふわ~ではなくしっかり描かれてるのがイイネ!

コマが大きく読みやすいのに、しっかりページ数がある(意外と分厚い)のもよかった。高かったのに中身スカスカかよ!という裏切られ方のない本。